パラリンピック
(5)ハンディキャップ・システムの詳細
障害者アルペンスキーが採用する「3カテゴリー制」を支えているのが、独自のハンディキャップ・システムです。これは、同一カテゴリー内のクラスを統合するために、クラスごと、種目ごとに設定された係数を、実測タイムに乗算するもの。各種目で最速のクラスを基準に、障害の重さを考慮して係数を設定します。なお、係数は毎年見直され、クラス単位の有利不利の差を極力抑える努力が続けられています。 簡単な例を、右に紹介してみました。同じ記録を残すのに必要となるタイムの違いに注目してください。- 【計算例】
- スラロームで1:00.00の計算タイムを記録するには、下記の実測タイムがそれぞれ必要。
| クラス | 係数 | 実測タイム |
|---|---|---|
| LW1 | 0.8278113 | 1:12.48 |
| LW2 | 1.0000000 | 1:00.00 |
| LW4 | 0.9904098 | 1:00.58 |
| LW6/8-1 | 0.9890013 | 1:00.67 |
| LW10-1 | 0.6990102 | 1:25.82 |
| LW12-2 | 0.7940808 | 1:15.56 |
| B1 | 0.5224676 | 1:54.84 |
| B3 | 0.8416622 | 1:11.29 |
ポイント制度の詳細
障害者アルペンスキーでは、国際スキー連盟のFISポイントに準じたASDポイント制度を採用しています。選手は、ASD公認レースで成績を残すごとにレースポイントを獲得。15カ月の有効期間中に各種目で獲得した上位2戦のポイントの平均値を、ランキングに採用します。- 【レースポイントの計算方法】
- Pt(x)=( T(x)÷T(a)-1)×F
- Pt(x): X選手のレースポイント
- T(x): X選手のタイム
- T(a): 1位選手のタイム
- F : FISが定める種目別の数値
またポイントには、レースのレベル差を調整するペナルティが加算されます。
- 【ペナルティポイントの計算方法】
- (A+ B- C)÷ 10
- A: 10位以内に入った持ちポイント上位5名分の合計
- B: スタート時持ちポイント上位5名分の合計
- C: 1~5位のレースポイント合計
この他に、大会のランクによる規定や、1戦分のレースポイントしか獲得できなかった場合など、さまざまな種類のペナルティが定められています。
