世界選手権レポート
スーパーコンビ(SCアルペン複合) 2009年2月23日
■■ 競技レポート ■■
2009 IPC障害者アルペンスキー世界選手権大会: 本日も好調、日本チーム。銀と銅、ふたつのメダルを追加!
前日の休養で体調も充分な日本選手たちは、今日、スーパーコンビに臨みました。スーパーコンビとは、スーパーG(スーパー大回転)とスラローム(回転)を1本ずつ滑り、合計タイムで競う新しい種目。
まったく性格の異なる2種目を同日にこなさなければならないため、選手には高度な対応力が求められます。
気温が高く、難しい雪質への対策も求められた前半のスーパーGで、日本チームからは2名の選手が2位に入りました。男子座位の森井大輝と、女子座位の大日方邦子。ともにワールドカップで豊富な優勝経験を持ち、2006年トリノ・パラリンピックではメダリストにもなっている実力者でありながら、今回の世界選手権では揃ってメダルを逃してきています。それだけに、今日のスーパーコンビに賭ける意気込みは、相当なものがあったようです。後半のスラロームになると、気温はさらに上昇し、春を思わせる軟らかい雪質に変化。荒れやすくなったコースに、選手たちは苦戦を強いられることになりました。逆転を狙った大日方は、途中で大きくラインをあふれさせる場面もあり、タイムをロス。
逆に順位を下げる結果になったものの、それでも3位に踏みとどまり、銅メダルを獲得しました。
一方、逆転優勝の期待がさらに高まっていた森井は、慎重な滑りでゴールをめざします。結果的に、前半1位の選手は抜き去ったものの、9位からフルアタックを仕掛けてきた王者ブラクセンターラーの猛追に屈し、メダルの色を銀から金へと変えることはできませんでした。
今日まで3種目を終えた段階で、日本チームの獲得メダル数は7個。しかも、7人の選手が1個ずつ獲得してきています。このことは、特定の選手に頼らない層の厚さを今の日本チームが持っていることを、はっきりと証明しているといえるでしょう。
明日は、スーパーGの競技が行なわれます。日本選手の活躍にご期待ください。
■■ 選手コメント ■■
森井大輝(男子座位2位)
「僕にとって、これが2度目の世界選手権です。最初に出場した2004年の大会では、初日に転倒してヘリコプターで運ばれてしまうという苦い経験をしました。今回も、初日からの2種目続けてふがいない成績に終わってしまいましたが、このスーパーコンビでやっと良い成績を残せて、すごくうれしいです」
大日方邦子(女子座位3位)
「ひさびさに表彰台に上がれて、ホッとしました。前半で2位につけたことで、後半のスラロームで積極的な滑りができれば勝てると思っていました。ただ、結果的にスラロームでタイムを失うことになり、残念ではありましたが、スーパーコンビという種目の特徴を身体に覚えこませることができたという意味で、実りの多いレースだったと思います。今日の表彰台を、明日以降のレースにつなげていきたいです」
■■ 日本選手成績 ■■
| 【女子座位】 | ||
| 1位 | ステファニー・ビクター | アメリカ |
| 2位 | クラウディア・ロシュ | オーストリア |
| 3位 | 大日方邦子 | 株式会社電通パブリックリレーションズ |
| 4位 | 青木辰子 | 株式会社キッツ |
| 5位 | 田中佳子 | エイベックス・エンタテインメント株式会社 |
| 【男子立位】 | ||
| 1位 | ゲルト・シェーンフェルダー | ドイツ |
| 2位 | ロベルト・ムースブルガー | オーストリア |
| 3位 | ミヒャエル・ブルッガー | スイス |
| 12位 | 三澤 拓 | 順天堂大学 |
| 19位 | 小池岳太 | セントラルスポーツ |
| 【男子座位】 | ||
| 1位 | マルティン・ブラクセンターラー | ドイツ |
| 2位 | 森井大輝 | 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 |
| 3位 | ユルゲン・エグル | オーストリア |
| 6位 | 鈴木猛史 | 駿河台大学 |
| 11位 | 谷口 彰 | 株式会社相模組 |
| 15位 | 夏目堅司 | 白馬八方尾根スキースクール |
| ※出走棄権 | 井上真司 | |
| ※1本目途中棄権 | 山本光文、狩野 亮 | |
男子座位カテゴリーで2位となった森井大輝
女子座位カテゴリーで3位となった大日方邦子
今大会では、ともに自身初のメダル獲得に喜ぶ森井と大日方
