世界選手権レポート
スーパーG(スーパー大回転) 2009年2月24日
■■ 競技レポート ■■
2009 IPC障害者アルペンスキー世界選手権大会:
本日の競技は、スーパーG(スーパー大回転)。昨日のスーパーコンビの前半種目としても行なわれているだけに、各選手とも充分な戦略を練って、レースに臨んできています。
競技会場となっているハイワン・リゾートは、今日も春のような陽気で、雪がみるみるうちに緩んでいく難しいコンディションでした。スピード系種目だけに、テクニックや滑走ラインの選択のみならず、ワックスの選定もますます重要度を増したといえるでしょう。日本チームからは、今日もまたメダリストが誕生しました。これで、競技初日から1日も空くことなく、連日のメダル獲得です。
まず女子座位では、昨日のスーパーコンビに続いて、大日方邦子が銅メダル。そして男子座位でも、狩野亮が銀、森井大輝が銅と、二人の選手が表彰台に上がりました。昨日のレースで不本意な途中棄権に終わっている狩野は、もともとこの種目を得意とする選手。今日も積極的にスピードに乗り、好タイムを叩き出しました。一方、森井はコース中盤で大きなミスを犯し、タイムをロス。それでも3位に踏みとどまるところに、彼の実力の高さが表われています。森井が滑り終えた時点では、またしても日本のワンツー・フィニッシュかと思われましたが、 直後にゴールしてきたシャノン・ダラス(オーストラリア)が爆発的なタイムを記録し、優勝をさらわれる結果となりました。それでも、 2人揃って今大会2個目のメダル獲得です。
25日はふたたび予備日で、競技は休み。明後日からは、ダウンヒル(滑降)の公式トレーニングが始まり、28日のレース本番に向けて、選手たちはそれぞれ戦略を組み立てていくことになります。引き続き大会終了まで、日本選手たちの活躍にご期待ください。
■■ 選手コメント ■■
狩野 亮(男子座位2位)
「今日はテンパらずに、自分のレースができました。昨日のミス(途中棄権)から学習できたと思います。ゴールしたときに1位のタイムで、その後に来たクリストファー・デブリン・ヤング(アメリカ)と(森井)大輝さんに勝ったところで『今日はもらったかな』と思ったのですが……。ダウンヒルでも、また頑張ります」
森井大輝(男子座位3位)
「大きなミスがあった中でも表彰台に上がることができたのは、自信につながりました。
こうした経験を生かして、これからはよりミスの少ない滑りをめざし、来年のパラリンピックにつなげたいと思います」
大日方邦子(女子座位3位)
「ひさびさに表彰台に上がれて、ホッとしました。前半で2位「スピードに乗るまで慎重にいこうという気持ちが強すぎて、滑りがちょっと守りに入ってしまったかもしれません。 まだ普段どおりの滑りはできていないので、これからまたトレーニングを重ねて、安定した滑りを試合で出せるように 精度を高めていきたいと思っています」
■■ 日本選手成績 ■■
| 【女子座位】 | ||
| 1位 | キンバリー・ジョーンズ | (カナダ) |
| 2位 | ステファニー・ビクター | (アメリカ) |
| 3位 | 大日方邦子 | (株式会社電通パブリックリレーションズ) |
| 4位 | 青木辰子 | (株式会社キッツ) |
| 6位 | 田中佳子 | (エイベックス・エンタテインメント株式会社) |
| 【男子立位】 | ||
| 1位 | ロベルト・ムースブルガー | (オーストリア) |
| 2位 | ゲルト・シェーンフェルダー | (ドイツ) |
| 3位 | ライオネル・ブルン | (フランス) |
| 19位 | 小池岳太 | (セントラルスポーツ) |
| 22位 | 三澤 拓 | (順天堂大学) |
| 29位 | 井上真司 | (菅平高原スキークラブ) |
| 【男子座位】 | ||
| 1位 | シャノン・ダラス | (オーストラリア) |
| 2位 | 狩野 亮 | (株式会社マルハン) |
| 3位 | 森井大輝 | (富士通マイクロエレクトロニクス株式会社) |
| 17位 | 鈴木猛史 | (駿河台大学) |
| 22位 | 谷口 彰 | (株式会社相模組) |
| 27位 | 山本光文 | (名豊観光株式会社) |
| ※途中棄権 | 夏目堅司 | |
男子座位カテゴリーで2位となった狩野 亮
男子座位カテゴリーで3位となった森井大輝
女子座位カテゴリーで3位となった大日方邦子
今大会では、それぞれ2個目のメダル獲得に喜ぶ狩野、森井、大日方(左から)
